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新藤兼人賞とは

日本映画の独立プロによって組織される日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーが

その年度で最も優れた新人監督を選びます。完成度や将来性のみならず、

「この監督と組んで仕事をしてみたい」 「今後この監督に映画を作らせてみたい」

というプロデューサーの観点を含む日本で唯一の新人監督賞です。

「新人監督たちを発掘、評価し、今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」

というプロデューサー達の思いから1996年に「最優秀新人監督賞」として始まり、

2000年より“日本のインディペンデント映画の先駆者”である新藤兼人監督の名前をいただき現在の名称となりました。

受賞者には新藤監督デザインのオリジナルトロフィーと、

副賞として金賞には賞金50万円、銀賞には25万円を授与いたします。

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プロデューサー賞

“優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者”の功績を称えることで

映画製作者への刺激を与え、日本映画界の活性化に繋げたいという願いから

2005年にプロデューサー賞は創設されました。

受賞者にはクリスタルクリスタルトロフィーと、副賞として賞金50万円を授与いたします。

※2005年〜2014年度まで一般社団法人私的録画補償金管理協会提供のSARVH賞として贈賞してまいりましたが、

2015年より「新藤兼人賞 プロデューサー賞」に生まれ変わりました。

対象作品選考規定

​【金賞・銀賞】

・前年12月〜本年11月公開の劇場用実写長編映画(60分以上)

・監督がデビュー(劇場公開長編実写映画)から3作品目以内であること

  (アニメ、及びオムニバス作品の一編は作品数にカウントしない)

※公開とは有料で劇場及びホールで1週間以上有料上映された事を意味する。
※オムニバス映画の一編を監督した場合は作品数に含まない。
※アニメーションは作品数に含まない。

​【プロデューサー賞】

・前年12月〜本年11月公開の劇場用実写長編映画(60分以上)

2021年度 

審査委員会

金賞・銀賞

協会所属の現役プロデューサーで構成される審査委員会にて討議を重ね、金賞、銀賞の受賞者を決定。

 審査委員長

古賀俊輔 

KOGA Shunsuke

古賀俊輔様.jpg

 2007年株式会社ザフール設立。主なプロデュース作品は『私立探偵濱マイク』劇場三部作とTV連続ドラマ、『デンデラ』(‘11/天願大介監督)、『おしん』(’13/冨樫森監督)、Netflixオリジナルドラマ『火花』(‘16/廣木隆一総監督ほか)、『ナラタージュ』(’17/行定勲監督)、劇場版『火花』(‘17/板尾創路監督)、『殿、利息でござる』(’16/中村義洋監督)『多十郎殉愛記』(‘19/中島貞夫監督)、『劇場』(’20/行定勲監督)、『#ハンド全力』(‘20/松居大悟監督)。『ばるぼら』(’20/手塚眞監督)。最新作は2022年1月公開のディーン・フジオカ企画プロデュース作品「Pure Japanese」(’21/松永大司監督)

 ザフール

 / 

 審査委員

荒木美也子

 /

アスミック・エース

ARAKI Miyako

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『雨あがる』(2000.黒澤明遺稿脚本/小泉堯史監督)でプロデューサーアシスタントを務める。主なプロデュース作品は『博士の愛した数式』(’05/小泉堯史監督)、『重力ピエロ』(’09/森淳一監督)、よしながふみ原作・男女逆転『大奥』シリーズ(’10、’12/映画2作品+連続ドラマ/金子文紀監督)、『僕等がいた』( 前・後篇)(’12/三木孝浩監督)、『MIRACLEデビクロくんの恋と魔法』(’14/犬童一心監督)、『愛を積むひと』(‘15/朝原雄三監督)、『僕らのごはんは明日で待ってる』(’17/市井昌秀監督)など。2020 年より、 映画事業本部のマネージメント並びに後進のプロデューサーの育成にあたっている。

宇田川 寧 

UTAGAWA Yasushi

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 1996年株式会社ダブ設立。主なプロデュース作品は『アヒルと鴨のコインロッカー』(‛07/中村義洋監督)、『ゴールデンスランバー』(’10/中村義洋監督)、『ちょんまげぷりん』(’10/中村義洋監督)、『うさぎドロップ』(’11/SABU監督)、『ヒロイン失格』(’15/英勉監督)。近年では、『3D彼女 リアルガール』(’18/英勉監督)、『アイネクライネナハトムジーク』(’19/今泉力哉監督)、『ホテルローヤル』(’20/武正晴監督)『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(‘21/飯塚健監督)など。2021年最新作は、今泉力哉監督『かそけきサンカヨウ』。穐山茉由監督『シノノメ色の週末』、李闘士男監督『私はいったい、何と闘っているのか』が公開を控えている。

ダブ

 /

永井拓郎 

NAGAI Takuro

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 1977年石川県生まれ。キャスティングアシスタント、俳優のマネージメントを経て、2004年RIKIプロジェクト参画、2016年代表取締役就任。主なプロデュース作品は『ひゃくはち』(’08/森義隆監督)、『ぼくたちの家族』(’14/石井裕也監督)、『聖の青春』(’16/森義隆監督)、『ねことじいちゃん』(’19/岩合光昭監督)、『ある船頭の話』(’19/オダギリジョー監督)、『生きちゃった』(’20/石井裕也監督)、『私をくいとめて』(’20/大九明子)、『茜色に焼かれる』(’21/石井裕也監督)、『アジアの天使』(’21/石井裕也監督)等。最新作『川っぺりムコリッタ』(’22/荻上直子監督)、『死刑にいたる病』(’22/白石和彌監督)が公開待機中。

 / 

RIKIプロジェクト

山本 章 

YAMAMOTO Akira

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 1962年生まれ兵庫県出身。フリーランスのプロデューサーを経て2008年より株式会社ジャンゴフィルム所属。主に携わった作品として、『春の雪』(‘05/行定勲監督)『着信アリ2』(’05/塚本連平監督)、『着信アリFINAL』(‘06/麻生学監督)、『imprint』(’06/三池崇史監督)、『遠くの空に消えた』(‘07/行定勲監督)、『ヤッターマン』(’09/三池崇史監督)、『君に届け』(‘10/熊澤尚人監督)、『スマグラー-おまえの未来を運べ-』(’11/石井克人監督)『ガッチャマン』(’13/佐藤東弥監督)、『劇場霊』(‘15/中田秀夫監督)、『俺物語!!』(’15/河合勇人監督)、『関ヶ原』(‘17/原田眞人監督)など。最新作は『総理の夫』(’21 /河合勇人監督)。

 / 

 ジャンゴフィルム

プロデューサー賞

協会加盟社からの推薦を募り、理事で構成される選考委員会にて受賞者を決定。

第26回 授賞式

2021年 12月 3日(金)  13時

如水会館 スターホール

主催 

協同組合 日本映画製作者協会

特別協賛

東京テアトル株式会社

協賛

松竹株式会社

東宝株式会社

東映株式会社

株式会社KADOKAWA

日活株式会社

日本映画専門チャンネル

株式会社WOWOW

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

日本テレビ放送網株式会社

株式会社テレビ朝日

株式会社TBSテレビ

株式会社ファンテック

株式会社テレビ東京

Palabra株式会社

株式会社フジテレビジョン

後援

文化庁

 

2021年度 

最終選考監督/作品

選考対象160作品の中から8名(9作品)が最終選考監督に選ばれました

受賞者は11月22日に発表いたします。

(敬称略/劇場公開順)

渡部亮平    『哀愁しんでれら』

竹林 亮    『14歳の栞』

藤元明緒    『海辺の彼女たち』

児山 隆    『猿楽町で会いましょう』

松本壮史    『青葉家のテーブル』

松本壮史    『サマーフィルムにのって』

石川 梵    『くじらびと』

春本雄二郎 『由宇子の天秤』

小島央大    『JOINT』

受賞者には、正賞として故・新藤兼人監督デザインのオリジナルトロフィーと、副賞として、

金賞には賞金50万円ならびにUDCast賞(※1)、銀賞には賞金25万円を贈呈します。

※1 UDCast賞:Palabra株式会社提供。

作品のバリアフリー版制作費、

UDCast導入費(制作・導入実務を含む)

2021年度

新藤兼人賞

選考結果発表

金 賞

藤元明緒 監督 

『海辺の彼女たち』

銀 賞

小島央大 監督 

『JOINT』

プロデューサー賞

西ヶ谷寿一  

『あのこは貴族』

 

2021年度  

第26回新藤兼人賞受賞結果

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金賞

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『海辺の彼女たち』

藤元 明緒

監督・脚本・編集

FUJIMOTO Akio

『海辺の彼女たち』

劇場公開日:2021年5月1日

撮影監督:岸建太朗 音響:弥栄裕樹 録音:keefar フォーカス:小菅雄貴 助監督・制作:島田雄史  

演出補:香月綾 DIT:田中健太 カラリスト:星子駿光 アソシエイトプロデューサー:キタガワユウキ  

プロデューサー:渡邉一孝、ジョシュ・レヴィ、ヌエン・ル・ハン

出演:ホアン・フォン フィン・トゥエ・アン クィン・ニュー

協賛:坂和総合法律事務所、株式会社ビヨンドスタンダード、⻑崎⼤学多⽂化社会学部

協⼒:外ヶ浜町、平舘観光協会、⽇越ともいき⽀援会、⽇本ミャンマーメディア⽂化協会  

後援:国際機関⽇本アセアンセンター 

共同制作会社:ever rolling films 企画•製作•配給:株式会社E.x.N 宣伝:高田理沙

〔2020/⽇本=ベトナム/88 分/カラー/5.1ch/1:1.85/ベトナム語・⽇本語/ドラマ/DCP〕 

©2020 E.x.N K.K. / ever rolling films

在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描いた前作『僕の帰る場所』が、東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリを受賞した藤元明緒監督の最新作。臨場感あふれる役者の演技によるドキュメンタリーとフィクションを越境するスタイルは本作でも健在だ。近年、外国人技能実習生にまつわる劣悪な労働環境などが社会問題として注目されているなか、本作は藤元監督が実際に技能実習生から受け取ったSOSメールをきっかけにして着想された。世界第4位の移民大国となった日本で暮らす私たちにとって、国境を越え出稼ぎに来た女性たちの覚悟と生き様が、他人事ではない物語として心に迫る。また、本作は海外でも評価が高く、世界でも有数の若手監督の登竜門であるサンセバスチャン国際映画祭・新人監督部門に選出され、"映画祭が支援していきたい逸材"と評された。

【ストーリー】

技能実習生として来日した若きベトナム人女性のアンとニューとフォンはある夜、搾取されていた職場から力を合わして脱走を図る。新たな職を斡旋するブローカーを頼りに、辿り着いた場所は雪深い港町。やがては不法滞在となる身に不安が募るも、故郷にいる家族のためにも懸命に働き始める。しかし、安定した稼ぎ口を手に入れた矢先にフォンが体調を壊し倒れてしまう。アンとニューは満足に仕事ができないフォンを心配して、身分証が無いままに病院に連れて行くが——。

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受賞者プロフィール

1988年生、大阪府出身。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映像制作を学ぶ。日本に住むあるミャンマー人家族の物語を描いた長編初監督作『僕の帰る場所』(18/日本=ミャンマー) が、第30回東京国際映画祭「アジアの未来」部門2冠など受賞を重ね、33の国際映画祭で上映される。長編二本目となる『海辺の彼女たち』(20/日本=ベトナム)が、国際的な登竜門として知られる第68回サンセバスチャン国際映画祭の新人監督部門に選出された。現在、アジアを中心に劇映画やドキュメンタリーなどの制作活動を行っている。

受賞者コメント

この度は、業界の前線に立っている方々に審査していただき、業界の大先輩の方々に、新藤兼人監督の名前を称した名誉ある賞をいただけて本当に光栄です。今とても緊張しています。

映画を作りたいと思って上京して今年で10年経ちます。何度もやめようかなと思ってきたのですけども、もう少し頑張れそうだと思って本当に嬉しく思います。また、今日も来てくださっている、渡邉プロデューサーをはじめ、藤元組のスタッフの皆さん、これまで協力、応援してくれた方々、かかわった全ての人たちとこの賞を、僕だけじゃなくてみんなと共有したいなと思っています。

振り返ると、2作品作ってきて、ミャンマーとベトナムの合作であったり、日本で暮らしている海外のルーツの方の物語であったり、なんというか多国籍なフィールドで活動してきたのですが、そういうのをブランディングとしてやっているのですかと結構聞かれるのですけど、本当に、たまたまでして。本当に身近に起きたことであったり、本当に偶然な出会いであったり、そうしたものから映画に昇華していって。映画はつくづく縁の上で成り立っているものなのだとこの2作品を通して感じているところです。流行であったり、時代であったり、色々追うっていうのもあるのですが、それ以前に半径5m以内と言いますか、自分たちのルーツというものをしっかり持って映画を作っていけたらいいなと思っています。そうして作られた映画がもっともっと国外に出ていって海外各地にいるいろんな人々に観て欲しいですし、また、その動きと同時に、国内の観客の方々の多国籍化というのにも目を向けていきたいと思っています。『海辺の彼女たち』は、日本の方々だけじゃなくて、例えば、名古屋の初日でいうと、半分以上ベトナムの観客の方がきてくれたりして。本当にいろんなルーツの方が暮らしているんだと思いますし、この先、日本も海外からの定住者が増えてくるというのはもう明らかであって、そうした方々に向けて、日本人による日本のための映画というよりは、もっともっとこうなんか開かれたようなそういう物語もそうですし、いわばユニバーサルな形を目指して活動していきたいなと思っています。

ちょっと今、偉そうに色々大きなことを語ってしまったのですが、そもそも力量として全然やっぱ未熟だなぁと自分自身思っていますし、今後も各方面にご迷惑をかけるかと思うのですが、映画って本当に最高な本当に素敵な仕事だなっていうのを、次の、僕よりも下の世代とかに言えるように、バトンを渡せるようなそんな人になりたいなっていうのを、また今後10年頑張っていこうかなと思っておりますので、どうか藤元組を皆さん、よろしくお願いいたします。今日は本当にありがとうございました。

銀賞

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『JOINT』

監督

小島 央大

KOJIMA Oudai

『JOINT』

劇場公開日:2021年11月20日

監督:⼩島央⼤  エグゼクティブプロデューサー:キム・チャンバ  脚本:HVMR  

撮影監督:寺本慎太朗 照明:渡邊⼤和 録⾳・整⾳:五⼗嵐猛吏 ⾐装:YK.jr ヘアメイク:安藤メイ  

助監督:⻑橋隆⼀郎   ラインプロデューサー:翁⻑穂花 キャスティング:⼭本⼀賢 櫻⽊綾  

録⾳助⼿:伊藤ゆきの オンライン編集:橋本悠平    出演:⼭本⼀賢 キム・ジンチョル キム・チャンバ 三井啓資 

樋⼝想現 伊藤祐樹 櫻⽊綾 鐘ヶ江佳太 林⽥隆志 宇⽥川かをり  平⼭久能 ⼆神光 伊藤慶徳 ⽚岸佑太 南部映次 尚⽞ 渡辺万美

配給:イーチタイム

〔2020年/⽇本/115分/シネスコ/5.1ch/カラー/デジタル〕

©小島央大/映画JOINT製作委員会

名簿売買、暴力団、特殊詐欺、ベンチャー投資、外国人犯罪組織―――

これが現代日本の犯罪のリアルだ。

現在進行形の”裏社会“をドキュメントタッチで描く新たなジャパニーズ・ノワール!

普段、我々が気軽に登録している個人情報が知らないうちに特殊詐欺のための名簿として売買されている実態をリアルに描いたクライムムービー『JOINT』。

【ストーリー】

刑務所から出所した半グレの石神は、個人情報の「名簿」を元手に、特殊詐欺用の名簿ビジネスを再開する。真っ当に生きたいと望む彼はベンチャービジネスに介入し投資家へ転身を図るも、裏稼業から足を洗うのは至難の技だった。そんな石神の周囲でうごめく、関東最大の暴力団と外国人犯罪組織の影。それぞれの抗争に挟まれた石神。白か黒か曖昧な世界で、“何者か”になろうともがく石神は、いかなる決断を下すのか―――。

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受賞者プロフィール

1994年神戸生まれ。幼少からニューヨークで育ち、中学より帰国し、東京大学建築学部卒業後、映像の世界に飛び込む。映像作家の山田智和の下でアシスタントディレクターを1年半経て、独立。以後、MVやCM、企業VPやVJ、LIVEなど、ジャンルや形態に囚われず、アイデア豊かな様々な映像作品を監督。情緒的な演出と、映画的で上質な色使いを得意とする。これまで主に手がけてきた作品には、「BUMP OF CHICKEN - Small world MV」「NEWS - 未来へ MV」「amazarashi - 世界の解像度 MV」「Daiki Tsuneta x Pasha de Cartier」などがある。本作『JOINT』が長編映画監督デビュー作となる。

受賞者コメント

この度は歴史と栄誉のある賞をいただいて本当にありがとうございます。

よく映画『JOINT』とイメージが違うと言われるのですが、それには経緯があって、少しお話させていただこうと思います。僕は4、5年前に大学で建築を学んでいたのですが、建築だと自分の人生を捧げる自信がなくて、どうしようかと生きがいを探していて、映画だと、もしかしてすげぇ面白いんじゃないかと。卒業してから、1年ほど短編映画を作ったりしているうちに、次第にどんどん知り合いが増えて『JOINT』に出会ったのです。

折角なので、来ていただいている皆さんに紹介させていただきます。〈来場のメンバーを紹介〉トライトン株式会社の社長役の櫻木さん、短編映画で主役にさせていただき、その櫻木さんとの出会いで、短編映画から長編映画につながり、その第1歩を一緒に踏み出したというのがあって、この場所に居れて本当に幸せです。ヘアメイクの安藤さん、撮影自体が長くて、それでも一生懸命一緒に作り続けて誇りに思うし、その時間にすごく感謝しています。そして、エクゼクティブプロデューサーで、イルヨン役のキムチャンバさん、チャンパさんのおかげでこの映画が完成できたというのもあって。僕も長編映画はじめてだし、途中、色々迷って、あきらめかけたり、弱みが出てしまったりしたこともあったのですが、背中を押していただいて、支援していただいて、ご指導いただいて、最後まで突き抜けて、公開まで持ったということがすごく感慨深くて、本当に感謝しております。そして、主役の山本一賢さん。山本さんとの出会いがまず『JOINT』の走りだしかなぁとすごい感じて。短編映画のオーディションで最初落としてしまったのですけども。その時の初めての出会いが印象的過ぎて、この人なら主役ができる、主役にしたいと初めて思った人で。これからもぜひよろしくお願いします。そして、キャストはとても多くて、群像劇なんで。キャストは100名くらいいるんじゃないかなぁと。スタッフは10名くらいで、本当にハイエースにみんなぶち込んでいくぞーという感じのノリでした。そうした、キャスト、スタッフふくめて、チーム一丸で作り上げた映画で。毎日、その映画だけのことを考えて、夢のような毎日を過ごして、まぁ青春を過ごしたみたいな感じなんですけど。そうして作り上げた映画がこうして、公開できて、こういった栄誉ある賞をいただいて、本当に夢のような時間で、本当に感謝しています。あと、公開できたのも配給会社のご支援があったり、応援があったり、ご協力があったりするので、配給会社のイーチタイムに感謝いたします。そうして、映画が公開できたんですけども、映画ってよく、なんとか監督作品だったり、監督の作品だとよく言われるんですけども、今回はチームで作り上げたと心から思っていて。この新藤兼人賞銀賞なんですけども、チームJOINTにささげたいと思います。それから最後に、いつも応援してくださる家族の皆さんや友人の方、本当に感謝しております。

まだまだ自分は未熟ものですけど、これからはそういった生きがいというか、まぁ、生きざまっていうか、映画っていうものを人生にしようと思ったきっかけでもあるので、これからも新しくて面白い、新しい出会いに感謝しつつ、そういった作品に挑戦していきたいと思っています。本日は本当にありがとうございました。

【金賞・銀賞  審査員会】

協会所属の現役プロデュサーによって審査委員会で授賞候補作品を選定し討議を重ね、金賞1作品、銀賞1作品を決定。

審査委員長

古賀俊輔 /ザフール

審  査  員

荒木美也子 / アスミック・エース

宇田川 寧 / ダブ

永井拓郎 / RIKIプロジェクト

山本章 / ジャンゴフィルム

金賞・銀賞 講評

《審査委員長 総評

《 古賀俊輔 / ザフール 》

昨年同様、コロナ禍の中での映画制作・映画興行となった2021年。上映される新人監督作品は、大きく本数を減らすと予想されましたがなんと160本も上映されました。昨年からわずか27本しか減らなかったことはとても驚くべくことです。こんな世の中でも多くの新人が映画作りに邁進したことは、同じ映画人として新人監督の皆さまに感謝を申し上げたいと思います。 

最終ノミネート作品・金賞・銀賞の選考は本当に大変で、審査員同士で多くの議論を重ねました。最終ノミネート作品はどれが金賞をとっても納得できるものだったので、意見は大きく割れ、選考することの難しさをしみじみと感じた次第です。そんな激論の中で全員が納得したのが、金賞・藤元明緒監督『海辺の彼女た

ち』、銀賞・小島央大監督『JOINT』のお二人です。藤元監督の作品はまるでドキュメンタリーかのような人間ドラマに過剰に入らせない(つまり視聴者を傍観者として)、事実を突きつけられる感じの映画でした。こう書くと距離感がある映画のように感じますが、気付いたらドラマの中で彼女たちを応援する感覚に落ちている。無名の役者たちを起用しているにも関わらず登場人物たちを愛おしく思えるのはまさしく演出だと思いました。銀賞・小島央大監督『JOINT』は選考最後に見た作品で、『この作品が金賞・あの作品が銀賞かな』と考えていたものが大きく崩れ去りました。衝撃でした。アップと引きのカットのバランスが見事で、息苦しくなるほどのアップの連続、主人公の息が聞こえてくるそんな錯覚さえ感じる作品でした。 

残念ながら賞から漏れましたが、最終選考に残った作品は本当に最後まで悩んだ映画たちでした。渡部亮平監督『哀愁しんでれら』は、さすが脚本家として活躍されていただけあって、着眼点と脚本が素晴らしかったです。竹林亮監督『14歳の栞』は中学2年生の3学期のあるクラス35人全員にスポットを当てたドキュメンタリー。生き生きとした日常、そして感受性豊かな時期を見事に群像として成立させた手腕に脱帽しました。児山隆監督『猿楽町で会いましょう』は若いカップルの下手な生き方が、ヒリヒリとする感覚と共に描かれ、思わず二人を応援したくなるような映画でした。松本壮史監督は2本の映画がノミネートされました。どちらかに絞ろうという意見もありましたが、両作品とも素晴らしいので、敢えて残させていただきました。『青葉家のテーブル』は、さりげない日常の中で家族や10代同士の葛藤など丁寧に緻密に描かれとっても好感が持てる作品でした。『サマーフィルムにのって』は忘れていた高校時代を思い出させてくれた真っ直ぐな青春映画でした。石川梵監督『くじらびと』は圧巻でした。どうやってこんなカットを撮ったんだろうと思うような壮絶な画がそこにありました。ずっと我慢強く粘り、カメラを回し続けるドキュメンタリーならではの勝利だと思います。春本雄二郎監督『由宇子の天秤』は何が正しく、何が間違っているのか…真っ直ぐにいきてきた男の過ちは断罪されるべきなのか…。音楽を使わず芝居だけで見せる息が詰まるような演出は素晴らしかったです。最後に、選考に漏れた監督も含め、皆様の次回作に出会えることを期待しています。

《審査員 講評》

《 荒木美也子 / アスミック・エース 》

2020年春からのコロナ禍が長期化するも、今年度新藤兼人賞対象作品として160作品が公開され、劇場で見る感動を求め多くのお客様が映画館に足を運んでくださっていることを、本審査過程で目の当たりにし、改めて感謝の思いを抱きました。と同時に、配信プラットフォームとの共存の時代に向け、より劇場で見る意味を考えさせられた1年でもありました。今年度の金賞、銀賞の選考では、多少粗削りであっても作品に込められた思いの強さや、原石のように秘めた若い才能が、今後Global Marketでも突き抜ける可能性を期して選びました。 

金賞を受賞した『海辺の彼女たち』の藤元監督は、前作の『僕の帰る場所』から注目しておりましたが、劇場だからこその演出手法がよりしっかり埋め込まれており、テーマもGlobal且つ今の社会に一石を投じる静かな強さを感じた作品でした。銀賞の小島監督の『JOINT』は、画面から伝わってくるパワーが半端なく、脚本が後追いだからこそのユニークさもあり、他の候補作品とは全く異種の演出の面白みや計り知れない可能性を感じました。 

最終選考9作品のなかのドキュメンタリー映画『くじらびと』は、齢60を超える石川監督が、プロデュース、撮影、編集まで全てお1人で担っており、その撮影・目線の凄みには圧倒され、劇場の大スクリーンでこそ味わってもらいたい完成度の高い傑作でした。他の最終選考に残った各監督も、それぞれ全く違った魅力、面白みに富んだ作品を生み出しており、次回作でも、より鮮烈な印象を与えていただけることを期待しております。 

宇田川 寧 / ダブ

本年度も、新しい才能を数多く鑑賞することができたことは関係者皆様のご尽力あってのものと感謝いたします。昨今多種多様な制作費調達方法が見られますが、それ故か、本年度新藤兼人賞対象160作品の中で、監督の確固たる信念のもとで作られた作品が多かった印象です。 

金賞の藤元監督『海辺の彼女たち』は題材も脚本もメッセージ性高く、製作者としての覚悟を強く感じました。銀賞の小島監督『JOINT』も今の時代を切り取った題材を描き切り、卓越した才能を感じました。次回作が楽しみな監督です。 

最終選考で評価の高かった石川監督『くじらびと』は圧倒的でした。贅沢な撮影手法と貴重な画の数々は日本のドキュメンタリー作品の域を超えたといっても過言ではないと思います。児山監督『猿楽町で会いましょう』は惜しくも入選を逃しましたが業界内でこれから期待される監督の一人になると思います。個人的には最終選考には残りませんでしたが、『ひらいて』の首藤監督、『彼女来来』の山西監督は、今後の映画界でも活躍されるであろう力量を感じ、ご一緒してみたいと思いました。

最後に、本賞の審査委員として参加できたことに、新藤代表理事、古賀審査委員長をはじめとする審査会皆様に改めて感謝いたします。 

永井拓郎 / RIKIプロジェクト

本年度より新藤兼人賞審査会に参加させていただき、多くの才能と出会えたことに新藤代表理事をはじめ古賀審査委員長ほか関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。

対象作品が160作品と例年に比べ減少したこと、その内50作品がドキュメンタリーだったことはコロナ禍が続く2021年度における製作体制への影響と作品テーマを象徴していたように思います。 

金賞の藤元明緒監督『海辺の彼女たち』は光と影、音、被写体との距離、息遣い、肌触り、あらゆる映画表現を最大限活かした作品で、藤元監督の芯が通った演出力が素晴らしかったです。日本社会が抱えるテーマにするどく踏み込んだ国際共同製作であることも含めて、金賞に相応しい作品でした。銀賞の小島央大監督『JOINT』は演技経験のないキャストを多用し、撮影、編集もルーティーンに囚われない独自の感性を強く感じた作品でした。次回作も独創的な作品を生み出してくれることを願っています。 

石川梵監督『くじらびと』は最後まで賞を競りました。圧巻の映像と迫力、そして人間の営みに真摯に向き合う監督の眼差しに心より敬意を評します。最終選考作品はどれも完成度が高く、監督たちは今後の日本映画界で必ず活躍すると確信しています。

最後に、本年度の女性監督作品は26作品とまだまだ女性監督が活躍できる場が少ないように感じます。無意識の中にある障害に向き合い、業界全体で取り組まなければいけない課題だと改めて意識させられた選考会でもありました。惜しくも最終選考には残りませんでしたが、演出の力を遺憾なく発揮されていた首藤凛監督、ふくだももこ監督の次回作に期待しています。

山本 章 / ジャンゴフィルム

2021年は依然としてコロナウィルス感染急拡大に翻弄され続けられるなか1年遅れで東京オリンピックが異例の無観客で開催されるという気分の晴れない年となりました。そんな本年度の新藤兼人賞は過去最高であった 2019年度の230作品からは3割減とはいえ160もの作品が対象となりました。金賞・銀賞の選考につきましては昨年以上に難航を極めました。 

金賞の藤元明緒監督『海辺の彼女たち』は日本の恥部でもある技能実習生制度を扱った問題作です。3人のベトナム人女性技能実習生を通して過酷な労働環境だけでなく彼女たちに寄り添った心の内面を映し出す演出力に感銘を受けました。銀賞の小島央大監督『JOINT』は刑務所から出所した半グレ男が巨大暴力団組織と外国人犯罪グループに絡翻弄されながら苦しみ生きようとする様を特殊詐欺やベンチャービジネスといったリアルネタを駆使して見事にエンタメ作品に仕上げていました。適役を配したキャスティング、音楽センスも素晴らしかったです。 

金賞・銀賞に漏れはしましたが石川梵監督『くじらびと』も上記の2作品に匹敵するくらいの出来栄えでした。くじらを獲ることで生計をたてているインドネシアのある島の小さな村を30年間も撮り続けた写真家である石川さんだからこそ撮影出来たドキュメンタリー作品ですが、その枠を超えた人間とくじらの壮大なストーリーに感動させられました。春本雄二郎監督『由布子の天秤』は正義を貫くことの難しさ、人間の本質的な弱さを思い知らされ、敢えて音楽を排した演出力に感服しました。松本壮史監督『青葉家のテーブル』『サマーフィルムにのって』、児山隆監督『猿楽町で会いましょう』も高評価であったことを追記しておきます。対象作品監督の皆様の今後益々のご活躍を期待しております。

プロデューサー賞

プロデューサー

西ヶ谷寿一

NISHIGAYA Toshikazu

『あのこは貴族』

劇場公開日:2021年2月26日

原作:山内マリコ:(「あのこは貴族」(集英社文庫刊))  監督・脚本:岨手由貴子  音楽:渡邊琢磨

プロデューサー:西ヶ谷寿一 西川朝子 宮本綾  ラインプロデューサー:金森保  撮影:佐々木靖之  照明:後閑健太

録音:近藤崇生 美術:安宅紀史  装飾:佐藤桃子  スタイリスト:丸山晃  衣装:大森茂雄 ヘアメイク:橋本申二 

編集:堀善介  音録音仕上げ:高田伸也 助監督:張元香織  制作担当:柴野淳 刈屋真  キャスティング:西宮由貴

出演:門脇麦 水原希子 高良健吾 石橋静河 山下リオ 佐戸井けん太 篠原ゆき子 石橋けい 山中崇 高橋ひとみ 

津嘉山正種 銀粉蝶

制作:東京テアトル  制作協力:キリシマ1945  配給:東京テアトル=バンダイナムコアーツ  

製作:「あのこは貴族」製作委員会(バンダイナムコアーツ/東京テアトル/集英社/カラーバード)

〔2021年製作/124分/G/日本〕

 ©山内マリコ/集英社・「あのこは貴族」製作委員会

『あのこは貴族』

監督は初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、2015年に新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子。原作は山内マリコによる同名小説。主人公の世間知らずな箱入り娘・華子には門脇麦。地方から上京し、自力で生きる美紀役に水原希子。奇しくも二人を繋ぐことになる、弁護士・幸一郎役に高良健吾ほか、石橋静河、山下リオと、若手実力派俳優が集結。20代後半から30代にかけて息苦しさを抱える女性たちが、軽やかに変化していく姿を、最後の青春譚として静かに紡いでゆく。都会の異なる環境を生きる2人の女性を通し、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描くシスターフッドムービーの新境地とも言える作品となった。

【ストーリー】

東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎との大学の同期生であったことで、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。

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受賞者プロフィール

1970年静岡県生まれ。明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業後、様々な職歴を経て03年に東京テアトル入社。『犬猫』(04/井口奈己監督)でプロデューサーデビュー。以降、新人監督の発掘と育成を企画の根幹に据えてプロデュースを展開する。『パビリオン山椒魚』(06/冨永昌敬監督)、『人のセックスを笑うな』(08/井口奈己監督)、『南極料理人』(09/沖田修一監督)、『パンドラの匣』(09/冨永昌敬監督)、『NINIFUNI』(11/真利子哲也監督)、『横道世之介』(13/沖田修一監督)、『私の男』(14/熊切和嘉監督)、『グッド・ストライプス』(15/岨手由貴子)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16/真利子哲也監督)、『ふきげんな過去』(16/前田司郎監督)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18/冨永昌敬監督)、『旅のおわり世界のはじまり』(19/黒沢清監督)、『おらおらでひとりいぐも』(20/沖田修一監督)。最新作は『あのこは貴族』(21/岨手由貴子監督)

受賞者コメント

まずは藤元監督、小島監督、受賞おめでとうございます。色々お話しようかと思っていたのですけども、新藤さんのご挨拶の中で授賞の経緯の話があり、考えていたことがすっとんでしまいました。ちょうど12年前に、自分がプロデュースしました『南極料理人』という作品で沖田修一監督が新藤兼人賞の金賞を受賞いたしまして、6年前、岨手由貴子監督が『グッド・ストライプス』で同じく金賞をいただきました。僕にとっては、それまで全くの無名監督で準備していたものですから、こういった業界のプロフェッショナルな方たちの目にとまり受賞できたということが本当に心強く思いました。その勢いといいますか、糧といいますか、次回作として沖田監督には『横道世之介』という作品を、岨手由貴子監督では『あのこは貴族』を、デビュー作を共にした企業の方々と作ることができて、しかも自分自身も大好きな作品になれて、ものすごく勇気つけられた賞でした。その新藤兼人賞で今回私がプロデューサー賞をいただけることになりました。最初お電話いただいたときは、(先ほど)新藤さんがおっしゃったように、今年はあれかあれじゃないですかという話をしたのですが、いやそうじゃなくてというお話をいただいたので、いただけるものならいただきますという話をさせていただきました。ですので、これはおめでとうという賞ではなくて、個人的には、こちらには知った方がたくさんいらっしゃるので、𠮟咤激励的な意味合いで、もっと大きなものに向かってやっていきなさいという意味でいただいたと思っております。

ちょうど、この仕事を初めて20年くらいなるのですが、今年、早朝に京橋のPFFに行ったら、自分がデビューから手掛けた冨永昌敬監督、沖田修一監督、岨手由貴子監督の顔写真が入口に貼ってあって、それがすごくうれしくて写メを撮って、幸せ過ぎてこのまま倒れてもいいやと思うほどの本当に幸せな気持ちになりました。そして、自分が映画を作り始めた頃の東京テアトルは、その京橋の会場の近くにあって…そんなことを全部思い出していたのですが、ここで満足している場合じゃないなと思いました。今日は、社長も来てきますので感謝の意を伝えつつ、これからはもうちょっと会社に潤いを与えるような企画も手掛けていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。今現在でも本当いろいろお世話になっているプロダクションの方々もいらっしゃいます。沖田修一監督、岨手由貴子監督に、全くの素人の監督に、出資頂いたバンダイナムコアーツのプロデューサーの西川さん、皆さまにお世話になっております。今後とも一緒にお願いできればと思います。今日はどうもありがとうございました。

【プロデューサー賞選考委員会】

協会加盟社から推薦を募り、理事で構成される選考委員会で、討議を重ね、受賞者を決定。

プロデューサー賞 講評

協同組合日本映画製作者協会 理事

孫 家邦 / リトルモア

本年度の受賞者は西ヶ谷寿一さんに決まった。

東京テアトルという企業内プロデューサーとしてコンスタントに年1本のペースで作品を作り続けた積年の業績が高く評価された。

井口奈美(「犬猫」)、冨永昌敬(「パビリオン山椒魚」)、真利子哲也(「NINIFUNI」)、沖田修一(「南極料理人」)らの作家性に注目し積極的に登用、商業映画への道筋をつけた功績は素晴らしく、また中堅の熊切和嘉(「私の男」)や前述の沖田(「おらおらでひとりいぐも」)、冨永(「素敵なダイナマイトスキャンダル」)とともに文芸の問題作の映画化を仕掛け耳目を集めた。

わかりやすい「アウトロー」のみならず、世の風潮からはずれたり、孤立した人々がその境遇を憂うことなく淡々と(あるいは、飄々と)存在する、「しなやかで強い単独者の映画」を一貫して企画し続けたことは、2000年代以降の時代環境にはっきりと抵抗し異を唱えていた態度であったように思う。

2021年にその積み上げたストーリーのある到達点として「グッドストライプ」(新藤兼人賞金賞受賞)の監督・岨手由貴子と組んだ「あのこは貴族」が生まれた。

2021年に刻んだ西ヶ谷さんの画期の作品に立ち会えたことを喜ばしく思う。

おめでとうございます!

2021年度 

最終選考監督/作品

2021年度選考対象となった新人監督作品160タイトルの中から最終候補として選出、発表された監督/作品

選考対象160作品の中から8名(9作品)が最終選考監督に選出

(敬称略/劇場公開順)

渡部亮平     『哀愁しんでれら』

竹林 亮       『14歳の栞』

藤元明緒     『海辺の彼女たち』

児山 隆       『猿楽町で会いましょう』

松本壮史     『青葉家のテーブル』

松本壮史     『サマーフィルムにのって』

石川 梵       『くじらびと』

春本雄二郎 『由宇子の天秤』

小島央大     『JOINT』

第26回 授賞式

2021年 12月 3日(金) 

如水会館 スターホール

主催 

協同組合 日本映画製作者協会

特別協賛

東京テアトル株式会社

協賛

松竹株式会社

東宝株式会社

東映株式会社

株式会社KADOKAWA

日活株式会社

日本映画専門チャンネル

株式会社WOWOW

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

日本テレビ放送網株式会社

株式会社テレビ朝日

株式会社TBSテレビ

株式会社ファンテック

株式会社テレビ東京

Palabra株式会社

株式会社フジテレビジョン

後援

文化庁

 

過去受賞結果

 年 度

金  賞

銀  賞

プロデューサー賞受賞者

中野量太  『湯を沸かすほどの熱い愛』

小路紘史    『ケンとカズ』

岨手由貴子 『グッド・ストライプス』

松永大司    『トイレのピエタ』

進藤淳一

天野真弓       PFFスカラシッププロデューサー

久保田直  『家路』

原桂之介    『小川町セレナーデ』

成田尚哉   『海を感じる時』

(若手監督育成に対して)

白石和彌  『凶悪』

奥谷洋一郎   『ソレイユのこどもたち』   

孫家邦     『舟を編む』

菊地美世志

蜷川実花    『ヘルタースケルター』

『BRAVE HEARTS 海猿』

赤堀雅秋  『その夜の侍 』

亀山千広     『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

『テルマエ・ロマエ』 

『ロボジー』

『終の信託』

『ライアーゲーム -再生-』

『任侠ヘルパー』

『JAPAN IN A DAY(ジャパン イン ア デイ)

塙幸成   『死にゆく妻との旅路 』

近藤明男      『エクレール・お菓子放浪記』

新藤次郎   『一枚のハガキ』 

2010

呉美保   『オカンの嫁入り』

吉田恵輔      『さんかく』

桂壮三郎   『アンダンテ~稲の旋律~』

若松孝二   『キャタピラー』

2009

沖田修一  『南極料理人』

田口トモロヲ『色即ぜねれいしょん』

安田匡裕    『ディア・ドクター』

2008

小林聖太郎 『かぞくのひけつ』

森義隆   『ひゃくはち』

中沢敏明   『おくりびと』

本木雅弘

2007

佐藤祐市  『キサラギ 』

中村義洋    『アヒルと鴨のコインロッカー』

桝井省志   『それでもボクはやってない』

2006

マキノ雅彦 『寝ずの番』 

荻上直子  『かもめ食堂』 

渡辺謙   『明日の記憶』

2005

宮藤官九郎 『真夜中の弥次さん喜多さん』

内田けんじ 『運命じゃない人』

李鳳宇    『パッチギ!』 

2004

土井裕泰  『いま、会いにゆきます』

佐々部清  『チルソクの夏』『半落ち』

2003

李相日   『BORDER LINE』

竹下昌男   『ジャンプ』 

2002

橋口亮輔  『ハッシュ!』

西川美和      『蛇イチゴ』 

2001

新藤風   『LOVE/JUICE』

北村龍平      『VERSUS』 

2000

中江裕司  『ナビィの恋』

合津直枝      『落下する夕方』 

1999年

けんもち聡 『いつものように』

1998年

荒井晴彦  『身も心も』

1997年

松井久子  『ユキエ』

是枝裕和  『幻の光』  

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