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新藤兼人賞とは

日本映画の独立プロによって組織される日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーが

その年度で最も優れた新人監督を選びます。完成度や将来性のみならず、

「この監督と組んで仕事をしてみたい」 「今後この監督に映画を作らせてみたい」

というプロデューサーの観点を含む日本で唯一の新人監督賞です。

「新人監督たちを発掘、評価し、今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」

というプロデューサー達の思いから1996年に「最優秀新人監督賞」として始まり、

2000年より“日本のインディペンデント映画の先駆者”である新藤兼人監督の名前をいただき現在の名称となりました。

受賞者には新藤監督デザインのオリジナルトロフィーと、

副賞として金賞には賞金50万円、銀賞には25万円を授与いたします。

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プロデューサー賞

“優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者”の功績を称えることで

映画製作者への刺激を与え、日本映画界の活性化に繋げたいという願いから

2005年にプロデューサー賞は創設されました。

受賞者にはクリスタルクリスタルトロフィーと、副賞として賞金50万円を授与いたします。

※2005年〜2014年度まで一般社団法人私的録画補償金管理協会提供のSARVH賞として贈賞してまいりましたが、

2015年より「新藤兼人賞 プロデューサー賞」に生まれ変わりました。

対象作品選考規定

​【金賞・銀賞】

・前年12月〜本年11月公開の劇場用実写長編映画(60分以上)

・監督がデビュー(劇場公開長編実写映画)から3作品目以内であること

  (アニメ、及びオムニバス作品の一編は作品数にカウントしない)

※公開とは有料で劇場及びホールで1週間以上有料上映された事を意味する。
※オムニバス映画の一編を監督した場合は作品数に含まない。
※アニメーションは作品数に含まない。

​【プロデューサー賞】

・前年12月〜本年11月公開の劇場用実写長編映画(60分以上)

2021年度 

審査委員会

金賞・銀賞

協会所属の現役プロデューサーで構成される審査委員会にて討議を重ね、金賞、銀賞の受賞者を決定。

 審査委員長

古賀俊輔 

KOGA Shunsuke

古賀俊輔様.jpg

 2007年株式会社ザフール設立。主なプロデュース作品は『私立探偵濱マイク』劇場三部作とTV連続ドラマ、『デンデラ』(‘11/天願大介監督)、『おしん』(’13/冨樫森監督)、Netflixオリジナルドラマ『火花』(‘16/廣木隆一総監督ほか)、『ナラタージュ』(’17/行定勲監督)、劇場版『火花』(‘17/板尾創路監督)、『殿、利息でござる』(’16/中村義洋監督)『多十郎殉愛記』(‘19/中島貞夫監督)、『劇場』(’20/行定勲監督)、『#ハンド全力』(‘20/松居大悟監督)。『ばるぼら』(’20/手塚眞監督)。最新作は2022年1月公開のディーン・フジオカ企画プロデュース作品「Pure Japanese」(’21/松永大司監督)

 ザフール

 / 

 審査委員

荒木美也子

ARAKI Miyako

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『雨あがる』(2000.黒澤明遺稿脚本/小泉堯史監督)でプロデューサーアシスタントを務める。主なプロデュース作品は『博士の愛した数式』(’05/小泉堯史監督)、『重力ピエロ』(’09/森淳一監督)、よしながふみ原作・男女逆転『大奥』シリーズ(’10、’12/映画2作品+連続ドラマ/金子文紀監督)、『僕等がいた』( 前・後篇)(’12/三木孝浩監督)、『MIRACLEデビクロくんの恋と魔法』(’14/犬童一心監督)、『愛を積むひと』(‘15/朝原雄三監督)、『僕らのごはんは明日で待ってる』(’17/市井昌秀監督)など。2020 年より、 映画事業本部のマネージメント並びに後進のプロデューサーの育成にあたっている。

 /

アスミック・エース

宇田川 寧 

UTAGAWA Yasushi

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 1996年株式会社ダブ設立。主なプロデュース作品は『アヒルと鴨のコインロッカー』(‛07/中村義洋監督)、『ゴールデンスランバー』(’10/中村義洋監督)、『ちょんまげぷりん』(’10/中村義洋監督)、『うさぎドロップ』(’11/SABU監督)、『ヒロイン失格』(’15/英勉監督)。近年では、『3D彼女 リアルガール』(’18/英勉監督)、『アイネクライネナハトムジーク』(’19/今泉力哉監督)、『ホテルローヤル』(’20/武正晴監督)『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(‘21/飯塚健監督)など。2021年最新作は、今泉力哉監督『かそけきサンカヨウ』。穐山茉由監督『シノノメ色の週末』、李闘士男監督『私はいったい、何と闘っているのか』が公開を控えている。

ダブ

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永井拓郎 

NAGAI Takuro

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 1977年石川県生まれ。キャスティングアシスタント、俳優のマネージメントを経て、2004年RIKIプロジェクト参画、2016年代表取締役就任。主なプロデュース作品は『ひゃくはち』(’08/森義隆監督)、『ぼくたちの家族』(’14/石井裕也監督)、『聖の青春』(’16/森義隆監督)、『ねことじいちゃん』(’19/岩合光昭監督)、『ある船頭の話』(’19/オダギリジョー監督)、『生きちゃった』(’20/石井裕也監督)、『私をくいとめて』(’20/大九明子)、『茜色に焼かれる』(’21/石井裕也監督)、『アジアの天使』(’21/石井裕也監督)等。最新作『川っぺりムコリッタ』(’22/荻上直子監督)、『死刑にいたる病』(’22/白石和彌監督)が公開待機中。

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RIKIプロジェクト

山本 章 

YAMAMOTO Akira

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 1962年生まれ兵庫県出身。フリーランスのプロデューサーを経て2008年より株式会社ジャンゴフィルム所属。主に携わった作品として、『春の雪』(‘05/行定勲監督)『着信アリ2』(’05/塚本連平監督)、『着信アリFINAL』(‘06/麻生学監督)、『imprint』(’06/三池崇史監督)、『遠くの空に消えた』(‘07/行定勲監督)、『ヤッターマン』(’09/三池崇史監督)、『君に届け』(‘10/熊澤尚人監督)、『スマグラー-おまえの未来を運べ-』(’11/石井克人監督)『ガッチャマン』(’13/佐藤東弥監督)、『劇場霊』(‘15/中田秀夫監督)、『俺物語!!』(’15/河合勇人監督)、『関ヶ原』(‘17/原田眞人監督)など。最新作は『総理の夫』(’21 /河合勇人監督)。

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 ジャンゴフィルム

プロデューサー賞

協会加盟社からの推薦を募り、理事で構成される選考委員会にて受賞者を決定。

第26回 授賞式

2021年 12月 3日(金)  13時

如水会館 スターホール

主催 

協同組合 日本映画製作者協会

特別協賛

東京テアトル株式会社

協賛

松竹株式会社

東宝株式会社

東映株式会社

株式会社KADOKAWA

日活株式会社

日本映画専門チャンネル

株式会社WOWOW

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

日本テレビ放送網株式会社

株式会社テレビ朝日

株式会社TBSテレビ

株式会社ファンテック

株式会社テレビ東京

Palabra株式会社

株式会社フジテレビジョン

後援

文化庁

 

2021年度 

最終選考監督/作品

選考対象160作品の中から8名(9作品)が最終選考監督に選ばれました

受賞者は11月22日に発表いたします。

(敬称略/劇場公開順)

渡部亮平    『哀愁しんでれら』

竹林 亮    『14歳の栞』

藤元明緒    『海辺の彼女たち』

児山 隆    『猿楽町で会いましょう』

松本壮史    『青葉家のテーブル』

松本壮史    『サマーフィルムにのって』

石川 梵    『くじらびと』

春本雄二郎 『由宇子の天秤』

小島央大    『JOINT』

受賞者には、正賞として故・新藤兼人監督デザインのオリジナルトロフィーと、副賞として、

金賞には賞金50万円ならびにUDCast賞(※1)、銀賞には賞金25万円を贈呈します。

※1 UDCast賞:Palabra株式会社提供。

作品のバリアフリー版制作費、

UDCast導入費(制作・導入実務を含む)

2021年度

新藤兼人賞

選考結果発表

金 賞

藤元明緒 監督 

『海辺の彼女たち』

銀 賞

小島央大 監督 

『JOINT』

プロデューサー賞

西ヶ谷寿一  

『あのこは貴族』

 

2020年度  

第25回新藤兼人賞受賞結果

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金賞

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受賞者プロフィール

大阪市出身。高校在学中に交換留学で米国に滞在。帰国後、再渡米して南ユタ州立大学に入学し、舞台芸術、ダンス、美術を学んだ後、ロサンゼルス移住。CM, Music Videoなどに出演しながら、カメラマンとして活動し、映画の名門、南カリフォルニア大学院に入学、撮影と監督を学ぶ。2011年に卒業制作で撮った短編『Tsuyako』が、世界各地の映画祭で上映され、数々の賞を受賞した。19年に初の長編『37セカンズ』が、ベルリン国際映画祭パノラマ部門の観客賞と国際アートシネマ連盟賞をW受賞。日本では、同年の東京国際映画祭での上映を経て、翌20年2月に全国公開。現在、米国の大手エージェンシーに所属し、ハリウッド、英国作品の撮影など複数のプロジェクトを進めている。

HIK A RI

監督・脚本・プロデューサー

『37セカンズ』

『37セカンズ』

劇場公開日:2020年2月7日

脚本・監督:HIKARI 

プロデューサー:山口 晋 HIKARI  シニアプロデューサー:土屋勝裕(NHK)  共同プロデューサー:松平保久

淺見朋子(NEP)  ラインプロデューサー:小泉朋  協力プロデューサー:柳本千晶 岩堀恭一 岩堀昭 撮影:江崎朋生Stephen Blahut 照明:三善章誉 美術:宇山隆之 編集:Thomas A. Krueger 音楽:Aska Matsumiya 

サウンドデザイン:Sung Rok Choi 挿入歌:CHAI<Sony Music Entertainment(Japan)Inc.>録音:石貝洋 

助監督:二宮孝平 VFXスーパーバイザー:小坂一順 キャスティング:おおずさわこ ヘアメイク:百瀬広美 

スタイリスト:望月恵 スクリプター:樽角みほり 制作担当:岡本健志

出演:佳山明 神野三鈴 大東駿介 渡辺真起子 熊篠慶彦 萩原みのり 宇野祥平 芋生悠 渋川清彦 奥野瑛太

石橋静河 尾美としのり 板谷由夏

製作:ノックオンウッド 共同製作:NHK/NHKエンタープライズ  配給:エレファントハウス ラビットハウス

〔日本/115分/原題:37Seconds/シネマスコープ/5.1ch/PG-12〕(C)37Seconds filmpartners

2016年、世界のインディーズ作家の登竜門である「サンダンス映画祭」とNHKが主宰する脚本ワークショップで日本代表作品に選ばれ、映画化。身体に障害を持つ女性たちを日本全国で一般公募し、約100名の応募者の中から監督に見出された佳山明が主演を務める。自己表現を模索しようともがく中で、様々な人たちと出会い、思いもよらない展開でドラマティックにある一人の女性の成長を描く。

【ストーリー】

ユマ23歳。職業「ゴーストライター」。生まれた時に、たった37秒息をしていなかったことで、身体に障害を抱えてしまった主人公・貴田ユマ。親友の漫画家のゴーストライターとして、ひっそりと社会に存在している。そんな彼女と共に暮らす過保護な母は、ユマの世話をすることが唯一の生きがい。毎日が息苦しく感じ始めたある日。独り立ちをしたいと思う一心で、自作の漫画を出版社に持ち込むが、女性編集長に「人生経験が少ない作家に、リアルな作品は描けない」と一蹴されてしまう。その瞬間、ユマの中で秘めていた何かが動き始める。これまでの息苦しい生活から脱するため、夢と直感を信じて、新たに出会った人々と共に道を切り開いていくユマ。その先で彼女を待ち受けていたものとは…

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受賞者プロフィール

大阪市出身。高校在学中に交換留学で米国に滞在。帰国後、再渡米して南ユタ州立大学に入学し、舞台芸術、ダンス、美術を学んだ後、ロサンゼルス移住。CM, Music Videoなどに出演しながら、カメラマンとして活動し、映画の名門、南カリフォルニア大学院に入学、撮影と監督を学ぶ。2011年に卒業制作で撮った短編『Tsuyako』が、世界各地の映画祭で上映され、数々の賞を受賞した。19年に初の長編『37セカンズ』が、ベルリン国際映画祭パノラマ部門の観客賞と国際アートシネマ連盟賞をW受賞。日本では、同年の東京国際映画祭での上映を経て、翌20年2月に全国公開。現在、米国の大手エージェンシーに所属し、ハリウッド、英国作品の撮影など複数のプロジェクトを進めている。

受賞者コメント

このたびは、こんなに素晴らしい賞を頂けて感無量です。ありがとうございました。もう、全部、言うことを忘れてしまいました。

この作品ができるまで本当に長い時間がかかりました。今日、主人公の佳山明ちゃんが足を運んでくれたのですが、彼女に出会ってからも、たくさんの方々に支えをいただきました。女性監督、初長編映画、主人公は演技をしたことがない、そして障害を持っている……ということで断られることも本当にたくさんありました。でも、自分を信じて、そして、この作品を信じてくれた方々、プロデューサー、NHKの方々、お友達、企業、映画と全く関係ない企業の方々の「この作品をぜひ世に出してほしい」という思い、その力でこの作品が出来あがりました。そのありがたさ、重み、皆さんが信じて、私自身がこの作品を信じて、前進することの必要さ、大切さを、映画を作ることと同時に学ばせていただいたと思います。

黒沢清監督、深田晃司監督と仲良くさせていただいているのですが、今年劇場公開された3本、作品(黒澤監督の『スパイの妻〈劇場版〉』、深田監督の『本気のしるし 劇場版』、HIKARI監督の『37セカンズ』)が世界三大映画祭に選ばれました。それは、自分の作品だからということではなくて、世界から見た時に、「日本の映画作品は素晴らしいものだ」と、本当に皆さんがそう思っていらっしゃるということを肌で感じました。

187本というすごい数の作品が毎年出ている中、映画を作りたいという製作の意欲というのはみんなにあって、なかなか作るのに力が必要なのですが、こうやって沢山のプロデューサーの方に今日お会いして、こんな賞をいただいたことも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも頑張っていきたいと思います。

今日皆さんに出会えたことをすごく感謝しております。これも縁なので、本当に日本の作品をどんどん世界に出していけるように力を合わせてがんばっていけたらと思っています。今日は本当にありがとうございました。

銀賞

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『佐々木、イン、マイマイン』

劇場公開日:2020年11月27日

監督:内山拓也 脚本:内山拓也 細川岳

撮影:四宮秀俊 照明:秋山恵二郎 録音:紫藤佑弥 美術:福島奈央花 衣裳:松田稜平 ヘアメイク:藤原玲子 

編集:今井大介  スチール:木村和平 助監督:中村幸貴 制作担当:槇原啓右 

アシスタントプロデューサー:小元咲貴子 プロデューサー:汐田海平

出演:藤原季節 細川岳 萩原みのり 遊屋慎太郎 森優作 小西桜子 三河悠冴 河合優実 井口 理(KingGnu)

鈴木卓爾 村上虹郎

配給:パルコ 製作:Shake,Tokyo

〔2020/日本/カラー/119分〕  (C)「佐々木、イン、マイマイン」

監督・脚本

『佐々木、イン、マイマイン』

UCHIYAMA  Takuya

受賞者プロフィール

1992年5月30日生まれ。新潟県出身。文化服装学院に入学。在学当初からスタイリストとして活動するが、経験過程で映画に触れ、その後、監督:中野量太(「浅田家!」「湯を沸かすほどの熱い愛」など)を師事。23歳で初監督作「ヴァニタス」を制作。同作品で初の長編にしてPFFアワード2016観客賞、香港国際映画祭出品、批評家連盟賞ノミネート。

近年は、King Gnuなどのミュージックビデオや広告を手掛け、中編映画『青い、森』が、11月6日よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となる。

2016年には初めて映像制作に臨んだ作品『ヴァニタス』が初の長編にしてPFFアワード2016観客賞を受賞し、人気バンド「King Gnu」や平井堅のMVなどを手がける内山拓也監督の青春映画。『佐々木、イン、マイマイン』は、俳優・細川岳が、自身の出演作『ヴァニタス』を監督した内山監督に、自身の高校時代の同級生とのエピソードの映画化を持ちかけたところからプロジェクトがスタートした。佐々木とその仲間たちの過去と現在を通して、観る人すべての心の中にいる“ヒーロー”を甦らせ、青春時代特有のきらめきと、愛おしくも戻らない日々への哀愁をストレートに描き出す。

【ストーリー】

俳優になる夢を抱えて上京したものの、鳴かず飛ばずの日々を送る27歳の悠二。彼はある日、“俺たちのヒーロー” だった佐々木との高校時代と仲間たちとの日々を思い起こす。常に周りを巻き込みながら、爆発的な生命力で周囲を魅了していく佐々木。だが佐々木の身に降りかかる"ある出来事" をきっかけに、保たれていた友情がしだいに崩れていく----。

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1992年5月30日生まれ。新潟県出身。文化服装学院に入学。在学当初からスタイリストとして活動するが、経験過程で映画に触れ、その後、監督:中野量太(「浅田家!」「湯を沸かすほどの熱い愛」など)を師事。23歳で初監督作「ヴァニタス」を制作。同作品で初の長編にしてPFFアワード2016観客賞、香港国際映画祭出品、批評家連盟賞ノミネート。

近年は、King Gnuなどのミュージックビデオや広告を手掛け、中編映画『青い、森』が、11月6日よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となる。

受賞者プロフィール

受賞者コメント

 この度はありがとうございます。監督をしました内山と申します。       
 皆さまがすごいちゃんと喋られたので、この若造は喋れないかもしれないという、もしかしたら敬語も使えないし、ということがあるかもしれないのですが、なるべく伝えたいことを忘れないように言おうと思うので、話が散漫になってしまったらすみません。       

 (えっと、何から喋ろうかな)僕より年上の方々がいる前で、本当に言葉が出てこない。今年28歳になったのですが、この作品を企画した25歳ぐらいから、4年が経って、今この場に立たせてもらっていて。自分は20歳くらいから、映画館でアルバイトをしていたのですが、ここにいる方々で、ああ、あの配給さんだとか、見たことがある方がいらっしゃって、アルバイトをしている時なので、その時は絶対、僕のことを、顔も名前も認識はしていなかったと思いますが、もし、良かったらこの顔を覚えて帰ってください。先ほど何名かに名刺交換させてもらいましたが、もっと名刺持ってくれば良かったなぁと思って。もし、この後、名刺交換させていただくときに、名刺が無くなっていたらすみません。それだけ、この若造は配ったんだなと思っていただければ嬉しいです。       
 HIKARIさんが受賞されて、先ほど講評いただいて、『37セカンズ』は、僕も観させていただいたのですが、頭ひとつ抜けていたようだったので、ぶっちぎりの2位だったのかなって思っています。自分の人生は、ここで語ることができるようないい人生じゃなかったのかもしれないですが、難しいですがバカみたいに言えば、水泳大会はずっと2位だったし、マラソン大会もビリではないですが、ずっと2位だったんですよね。で、この銀賞は僕っぽいなぁっと思っています。ぴあフィルムフェスティバルという映画祭で、僕のことを見つけてくれた方々が(ちょっとごめんなさい)いらっしゃって、(ああ、やばい。泣きたくない)お会いできたのがうれしいなと思って。(何の話をしようとしたんだっけ)そうですね、僕の人生はずっと2位でしたが、この度は、最高の銀賞をいただいたなと思っていて、僕は、先ほど紹介したぴあフィルムフェスティバルもそうなんですが、グランプリというか1位というかなんと言っていいのかわからないのですが、人生で頂いたことがなくて、その度に僕はこんな性格なので絶対に負けないと思ってこれまで生きてきて、初挑戦の長編を撮ってこの賞をいただけて本当に嬉しいです。190名近くの方々を代表して今貰っているので、その方々のことも誇りに思っています。また、2番をちゃんと貰えたので、また僕は映画を作ろうと思えた。また頑張れと言われているような気がしています。(後は何喋ろうとしたのだっけ)       
 ここに沢山いらっしゃる方々、僕とは違う偉い方々がたくさんいるなぁと思うが、この場所に、作品をプロデュースしたプロデューサー汐田と来たのですが、2人なんですよね。こういう時ってもうちょっと大所帯で来るのかなと思いきや、2人で来て、僕ららしいなと思って。37チームは…、チームだったように見えたんですが、僕らは2人できて、ひっそりと、この壇上に上がる前にずっとどこにいたらいいんでしょうね、なんて言っていたんです。そんな風に僕らは作品を作ってきて、この場所に立たせていただけることを誇りに思うし、感謝しています。       
 今、『佐々木、イン、マイマイン』は公開中なんですが、なるべく外に出るなと言われている中で公開を迎えて…先ほど僕は逆境に向かっていくと申したんですけれども、「ここまで逆境を選ぶのか、僕の人生は」と。今も思っているんですけど、もし、観ていない方がいらっしゃったら、ぜひ映画館で観てほしいなと思っています。それはやっぱり僕は、映画館という場所に出会って、スタイリストをやっていた人生をやめて、映画にのめりこんだ少年だったので、やっぱり映画館が大好きで、というよりも、映画に人生を変えてもらってフリーターになった人生だったので、少なくともこの方々と一緒に、もちろん配信サービスとか素晴らしいことをやっているし、僕もたくさん観るので、それはいいことだと思っているんですが、少なくともここのみんなでは映画館を諦めないで盛り上げていきたいなぁと今でも本気で思っています。この逆境中に、佐々木は公開していますが、僕はまだ諦めないし、“若造だから”という枕詞で言わせてもらえれば、この作品で、ないし今後の僕の人生で、この世の中の閉鎖的なものを打ち破ろうと今でも本気で思っているただの若造なので、よかったらその若造の夢に、気に入っていただければご一緒してください。皆さんはそういう方々なのかなと思っています。なんて締めていいかわからないですけが、ここに立たせてくれたスタッフ、キャストに本当に感謝しています。選んでいただいた方にも勿論感謝しております。本当にありがとうございました。

【金賞・銀賞  審査員会】

協会所属の現役プロデュサーによって審査委員会で授賞候補作品を選定し討議を重ね、金賞1作品、銀賞1作品を決定。

審査委員長

孫 家邦 /リトルモア

審  査  員

荒木美也子 / アスミック・エース

宇田川 寧 / ダブ

古賀俊輔 / ザフール

山本章 / ジャンゴフィルム

金賞・銀賞 講評

《審査員 講評》

荒木美也子 / アスミック・エース

まず、2020年度より審査会の一員に加えていただき、このような機会を頂けたからこそ、将来の日本映画界を担うであろう原石のような才能を秘めた方々に出会え、コロナ禍でもワクワクする瞬間を得られましたこと、孫審査委員長はじめ関係者の皆様に、心から感謝しております。諸々お導きいただき、ありがとうございました。さて、今年度前半は、緊急事態宣言下で、映画館がクローズになるなど、未曽有の事態に直面し、公開予定作が次々と延期に…。正直、新藤兼人賞もどうなるのかと案じました。が、最終的には、選考対象作品も187本となり、その中から、金賞・銀賞にふさわしい作品を選ぶことが出来、安堵しております。金賞のHIKARI監督の『37セカンズ』は、時代性あるテーマと作品のクオリティの高さに、これが商業映画長編監督第一作目かと、驚きを禁じ得ませんでした。また、『佐々木、イン、マイマイン』と『泣く子はいねぇが』は、作風が全く異なるなか、銀賞候補として甲乙つけがたかったです。前者は、虚実皮膜の面白さ、展開の驚き、作品の圧倒的熱量が、後者は、昔ながらの風習に今の地方の時代性をきちんと織り込んだウェルメイドさが魅力でした。他にも、独特の世界観が愛おしく思えた『おばけ』、役者の魅力を引き出した青春映画『君が世界のはじまり』、現代社会に一石を投じる『プリズン・サークル』、鑑賞後の観客の気持ちとタイトルが見事にリンクした『なぜ君は総理大臣になれないのか』、SF設定でローバジェットのなか工夫に満ちた演出の『人数の町』、アイヌの血を引く14歳の目線で現代のアイヌ民族を描き、新鮮な驚きを憶えた『アイヌモシㇼ』など、最終選考に残った作品は、いずれも唯一無二の個性、独特の味わいがありました。また、最終選考作品外では、個人的に『いつくしみふかき』の演出に光るものを感じました。最後に、海外をベースに、グローバルな視点で題材を考える若い監督が増えてきていることはとても喜ばしく思います。夢は大きく、いずれ日本の映画界からも、ポンジュノ監督のように、言語の壁を超え、アカデミー賞作品賞を狙う監督が誕生することを期待します。

宇田川 寧 / ダブ

新型コロナウイルスの影響で公開が延期された作品もあった中で、本年度の新藤兼人賞対象として187作品が公開されたことを、まずは喜ばしく思います。どの作品も監督やスタッフキャストの想い入れある作品に違いなく、本賞を審査する立場として、自粛期間中にも新しい才能を数多く鑑賞することができたことは業界皆様のご尽力あってのものと感謝いたします。金賞のHIKARI監督『37セカンズ』は一見重い題材をポップに見せるセンスを感じ、監督の手腕は圧倒的だったと思います。銀賞の内山拓也監督『佐々木、イン、マイマイン』は後味の爽快感も含めてその“やんちゃさ”が印象に強く残りました。次回作が楽しみな監督です。どちらも俳優陣が輝いていて良かったですし、監督が描く力強いメッセージがストレートに響いてくる作品だったと思います。最終選考でも評価の高かった『君が世界のはじまり』『泣く子はいねぇが』『人数の町』は惜しくも受賞を逃しましたが、完成度は高く、今後の映画界でも活躍される監督の力量を感じました。最後に、本年度の選考は異例の事態の中でも充実したものでした。新藤代表理事、孫審査委員長をはじめとする審査会皆様の熱意があったことと、そこに参加できたことに改めて感謝いたします。

古賀俊輔 / ザフール

2020年コロナ感染が世界中を席巻し、映画館が全国閉鎖という想像もしない事がおきました。今年の新藤兼人賞は成立するのか、とても不安な状態でしたが、結果、187本の対象作品が劇場公開されました。これはとても素晴らしいことだと思います。コロナに負けない多くの新人監督たちの思いを、映画を通して感じられた一年でした。さて、個人的には、『なぜ君は総理大臣になれないのか』の取材力に感服し、『アイヌモシㇼ』のドキュメンタリーの様な演出力にびっくりし、『泣く子はいねぇが』で孤独に落ちていく男をじっくり丁寧に描かれているのに感銘しました。審査員一同、議論を戦わせ、結果、金賞は『37セカンズ』、銀賞は『佐々木、イン、マイマイン』となりました。金賞の『37セカンズ』は他の作品より頭ひとつ飛び出ている作品だったと思います。障害者を扱う映画は過去にいくつもありましたが、こんなにもまっすぐ正面から向き合い、しかもエンタテイメントにまで昇華させているのは素晴らしいと思います。作家性とエンタメ性を見事に融合させた作品といえるでしょう。HIKARI監督に脱帽です。銀賞の『佐々木、イン、マイマイン』は、荒々しく、思いがスクリーンにぶつかる様な映画でした。誰しもが経験している学生時代の喜びと悲しみ、そして友情が見事に描かれていました。何よりも、秀逸なエンディング。このラストはぜひ、映画館で見届けて欲しいと思います。最後に、残念ながら賞に到達しなかった多くの監督の皆さん。決して落胆しないでください。諦めたらそこで終わりです。これからも必ず映画を作り続けてください。チャンスはみんなに平等にあるのですから。

山本 章 / ジャンゴフィルム

今年は新型コロナウイルスの感染拡大の衝撃がグローバルレベルで日常生活を一変させました。映画業界もその影響を諸に受け沢山の映画が公開延期となり、予定していた撮影も中止や延期が相次ぎました。そんな中での2020年新藤兼人新人賞は例年とは違う審査進行となりました。映画館で鑑賞できない映画が増える中、止むを得ずDVDによる審査も積極的に取り入れたことにより本賞発表の日を迎えられたことにご理解頂ければ幸いです。孫審査委員長の選考への熱意とリーダーシップに敬服致しますと共に、審査対象作品DVDを貸し出して下さったプロダクションや配給会社の皆様にも感謝致します。コロナ禍にも拘わらず本年度の選考対象作品は一昨年より多い187本でした。金賞のHIKARI監督『37セカンズ』は審査員全員一致で決定しました。障害のあるヒロインの自分探し、成長物語が温かくユーモラスに描かれていました。演技経験のない主人公や脇を固めるキャストの演出も素晴らしくカメラワークにも細かい拘りが感じられ見事だったと思います。銀賞は内山拓也監督『佐々木、イン、マイマイン』でした。佐藤快磨監督『泣く子はいねえが』との僅差の受賞でした。内山監督の演出力、キャスト人陣の演技、カメラワーク共に目を見張るものがありました。受賞は逃しましたが最終選考に残られました他の7つの監督作品も甲乙付け難く選考には苦心しました。皆様方の今後の活躍を期待しております。

《審査委員長 総評

孫 家邦 / リトルモア

コロナ禍の中、劇場は長期の休業を強いられ、映画産業全体が辛い一年だったにも関わらず、新人賞選考対象作品は近年最高の水準で素晴らしい作品が続々と公開され、“ヴィンテージイヤー”であったと断言してよいと思う。日本(いや世界か)の政治や経済の状況が、かなりハチャメチャになり(あるいは、なる予兆を示しはじめたことが)作り手たちの意識にももちろん反映され、当然の如く社会性を帯び、少数者への圧迫、格差社会が生み出した貧困、家族の問題、様々な行政や政治のシステムの劣化、そして閉塞感、そんな世界の有り様に“異議申し立て”をそれぞれのスタイルで試みる作品がかたまりになって産み出され始めた一年と記憶するべきなのかもしれない。

受賞作2作品はもちろん面白く観た。HIKARIさん、内山拓也さん、2人とも演出力が、ずば抜けていた。表方の輝きを見事にとらえていた。監督が芝居を「観る力」が、どれほど大事なことかを痛感する2作だ。銀賞の「佐々木、イン、マイマイン」は公開されたばかり、皆様が劇場に足を運び御覧になることを祈る。

授賞を惜しくも逃した7作品も素晴らしかった。「プリズン・サークル」「なぜ君は総理大臣になれないのか」、本年もドキュメンタリーは力作揃いであったが、特にこの2作品の凄味は他の作品を圧倒した。対象に長い時間、誠実に向き合った2人の監督に最大限の敬意を表したい。「アイヌモシㇼ」福永壮志さんは、骨太の大器であることをこの映画で証明した。「世界」を実直に正確に把握し、こんなに見事に聖性までをも描けるものかとその手腕にほれぼれした。「おばけ」中尾広道さんは明らかに、ある種の「天才」である。逆立ちしても彼のように映画を作れないと思った。共同作業者がいれば映画がさらに豊潤になるのかどうか、それも判らぬが、とにかく次作を観たくて仕方がない作家だ。名手向井康介のシナリオを手に独特の世界観を構築したふくだももこさんの「君が世界のはじまり」は最後まで授賞を争った。やはり演出がうまい!なおかつ「お話」を語る技術が安定している。変な言い方だけどこの映画には「侠気」があふれている。

「泣く子はいねえが」も有力候補の一本だった。佐藤快磨さんの人間をじっと見つめる容赦ない描写は「いい映画」に欠くことのできないものだ。その清冽な視線が次回作でどのように深化し、どんな人を見つけるのか、期待は大きい。「人数の町」は一番チャレンジングなことをやってのけた映画だ。それほど多くはないだろう予算の中で、荒木伸二さんは近未来SFの力作を生んだ。このような胆力を持った作家はいずれ必ずおおきな「広場」に登場する。その日が待ち遠しい。

最終選考に惜しくも届かなかったが、面白いなぁと個人的に思った作品を列挙する。

「つつんで、ひらいて」、「どこへ出しても恥かしい人」、「ダンシングホームレス」、「春を告げる町」、「水曜日が消えた」、「青くて痛くて脆い」、「ソワレ」、「ロストベイベーロスト」、「眠る虫」、「滑走路」、「空に聞く」。

受賞者プロフィール

1979年生まれ。岡山県出身。株式会社Sunborn所属。プロデューサーとして映画制作から出版、メディア運営まで幅広く手掛ける。主な映画作品に濱口竜介監督『不気味なものの肌に触れる』(13)『ハッピーアワー』(15)など。表現を通じ、地域の魅力を発信するプロジェクト「マチビト」のプロデューサーとして、菊地健雄監督『神楽坂とお酒のハナシ』(16)を制作、クライミングと音楽の祭典「瀬戸内JAM」を企画・運営するなど、地域ブランディングにも取り組んでいる。2017年、高田等とクリエイティブ事業を目的に有限責任事業組合Inclineを組成。

プロデューサー賞

岡本 英之

エグゼクティブプロデューサー

Hideyuki OKAMOTO

『スパイの妻 <劇場版>』

新藤兼人賞2020_P賞_岡本英之氏.jpg

1979年生まれ。岡山県出身。株式会社Sunborn所属。プロデューサーとして映画制作から出版、メディア運営まで幅広く手掛ける。主な映画作品に濱口竜介監督『不気味なものの肌に触れる』(13)『ハッピーアワー』(15)など。表現を通じ、地域の魅力を発信するプロジェクト「マチビト」のプロデューサーとして、菊地健雄監督『神楽坂とお酒のハナシ』(16)を制作、クライミングと音楽の祭典「瀬戸内JAM」を企画・運営するなど、地域ブランディングにも取り組んでいる。2017年、高田等とクリエイティブ事業を目的に有限責任事業組合Inclineを組成。

受賞者プロフィール

受賞者コメント

この度はありがとうございます。新藤兼人賞・プロデューサー賞、大変光栄なことです。

プロデューサーと一口に申しましても様々な役割があるかと存じます。この『スパイの妻』という作品は、後ろに並んでいる高田プロデューサー、そして山本プロデューサー、そして、この場にいらっしゃらない、或いはそちらの座席から見守ってくださっているプロデューサーと、数多くのプロデューサーの努力のもとに成立した作品です。僭越ながら、私ども三名が代表して賞をいただきます。本当にありがとうございます。日本映画製作者協会の理念にございますとおり、日々、自主独立の精神をもってこれまで取り組んでまいりましたが、報われることは決して多くはない中、精神の揺らぎとでもいうべきものの中に、身を置く瞬間もございました。そういった過程を経て、このような賞をいただき、本当に嬉しく思いますし、そういった精神の揺らぎとでもいうべきものへの戒めとしてこの賞をいただいて、感謝の言葉に代えさせていただきたいと思います。最後に黒沢監督をはじめ、すべてのスタッフの皆さま、そして、共に歩んできた仲間に、心から感謝を申し上げます。

受賞者プロフィール

1977年生まれ。2002年に東京大学文学部を卒業後、システムエンジニアとしてソフトウェア関連企業数社に勤務の後、2006年(株)NEOPA取締役に就任。技術統括を行う傍ら、『ハッピーアワー』等の映画製作に携わる。2017年、岡本等とクリエイティブ事業を目的に有限責任事業組合Inclineを組成。

高田 聡

エグゼクティブプロデューサー

Satoshi TAKATA

『スパイの妻 <劇場版>』

新藤兼人賞2020_P賞_高田聡氏.jpg

1977年生まれ。2002年に東京大学文学部を卒業後、システムエンジニアとしてソフトウェア関連企業数社に勤務の後、2006年(株)NEOPA取締役に就任。技術統括を行う傍ら、『ハッピーアワー』等の映画製作に携わる。2017年、岡本等とクリエイティブ事業を目的に有限責任事業組合Inclineを組成。

受賞者プロフィール

受賞者コメント

この度は、このような歴史と重みのある賞をいただけて大変光栄に思うと同時に、また、その責任をひしひしと感じているところです。スパイの妻のプロデューサーとして今こちらに三名がこちらにおりますが、先ほど岡本の話にもありましたようにスタッフの皆さまの力でできた作品ですので、代表して受け取っているという気持ちでいます。今後もこの賞に恥じないように独立精神を持って映画製作を続けていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

受賞者プロフィール

1981年兵庫県西宮市生まれ。2003年日本映画学校卒業。東宝スタジオサービス勤務を経て、12年よりC&Iエンタテインメントに所属。14年にTVドラマ「アラサーちゃん 無修正」でプロデューサーデビュー。その後、TVドラマ 『その「おこだわり」、私にもくれよ!』「山田孝之のカンヌ映画祭」 「山田孝之の元気を送るテレビ」 「名刺ゲーム」 「恋のツキ」 「このマンガがすごい!」 「ぴぷる-AIと結婚生活はじめました-」 「全裸監督シーズン2」 、映画 『泣き虫ピエロの結婚式』 『春なれや』『山田孝之 3D』 『MISS OSAKA』 などのプロデューサーとして企画および制作を行う。17年『彼女がその名を知らない鳥たち』が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。18年『寝ても覚めても』がカンヌ国際映画祭コンペ選出作品。現在は濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』を制作中。また、森義仁監督の長編映画デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』を準備中。

山本 晃久

プロデューサー

Teruhisa YAMAMOTO

『スパイの妻 <劇場版>』

新藤兼人賞2020_P賞_山本晃久氏.jpg

1981年兵庫県西宮市生まれ。2003年日本映画学校卒業。東宝スタジオサービス勤務を経て、12年よりC&Iエンタテインメントに所属。14年にTVドラマ「アラサーちゃん 無修正」でプロデューサーデビュー。その後、TVドラマ 『その「おこだわり」、私にもくれよ!』「山田孝之のカンヌ映画祭」 「山田孝之の元気を送るテレビ」 「名刺ゲーム」 「恋のツキ」 「このマンガがすごい!」 「ぴぷる-AIと結婚生活はじめました-」 「全裸監督シーズン2」 、映画 『泣き虫ピエロの結婚式』 『春なれや』『山田孝之 3D』 『MISS OSAKA』 などのプロデューサーとして企画および制作を行う。17年『彼女がその名を知らない鳥たち』が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。18年『寝ても覚めても』がカンヌ国際映画祭コンペ選出作品。現在は濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』を制作中。また、森義仁監督の長編映画デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』を準備中。

受賞者プロフィール

受賞者コメント

3人目ともなると言いたいことも全部言われています。私はもともと東宝サービスという会社にいました。ここにいる素晴らしいプロデューサーの方々にいじめられながら、いえ、ご指導いただきながら仕事してきたのですが、この素晴らしい壇上に立たせていただいていて、最初に私事で恐縮ですが申し上げておきたいことがあります。弊社(C&Iエンタテインメント)の代表である久保田修が、どこの馬の骨のもの、とは言いませんが、プロデューサーの資質があるかどうかもわからない中、拾って育ててくれたことへの感謝の気持ちを申し上げたいと思います。ありがとうございました。プロデューサーとして、面白いものをただ一心不乱に作っていこうと日々思っているのですが、面白いものとは何なのかいまだにわからないですし、これからも探求し続けようと思っています。今、Netflixさんとか、Amazonさんとか、各社配信が押し寄せ、映画の興行が揺らいでいるということがあると思います。ただ、やっぱり面白いものを作れば観客とのつながりは常に強固になるだろうと信じていますし、こちらにいらっしゃる皆さんもそう思っていらっしゃると思います。『スパイの妻』も、恐らくその一つだったと思います。今後も、この賞を糧に、ひたすら面白いものを作るということを心掛けてまいりたいので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。また、新藤兼人さんの名前を冠するこの賞を運営されている皆さまと、ここにいらっしゃる素晴らしい製作者の方々に感謝の言葉を述べて私の挨拶の結びとさせていただきます。ありがとうございました。

『スパイの妻<劇場版>』

劇場公開日:2020年10月16日

監督:黒沢 清 脚本:濱口竜介 野原 位 黒沢 清 音楽:長岡亮介

エグゼクティブプロデューサー:篠原圭 土橋圭介 澤田隆司 岡本英之 高田聡 久保田修 プロデューサー:山本晃久 

アソシエイトプロデューサー:京田光広 山口永 ラインプロデューサー:山本礼二 技術:加藤貴成 撮影:佐々木達之介 照明:木村中哉 録音:吉野桂太 美術:安宅紀史 編集:李英美 スタイリスト:纐纈春樹 ヘアメイク:百瀬広美 

VFXプロデューサー:浅野秀二 助監督:藤江儀全 制作担当:道上巧矢

出演:蒼井優 高橋一生 坂東龍汰 恒松祐里 みのすけ 玄理 東出昌大 笹野高史

制作著作:NHK NHKエンタープライズ Incline C&Iエンタテインメント 

制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 

配給:ビターズ・エンド 配給協力:『スパイの妻』プロモーションパートナーズ

2020年6月にNHK BS8Kで放送された同名ドラマを、スクリーンサイズや色調を新たに劇場上映。『ハッピーアワー』の監督である濱口竜介、同じく同作の脚本家である野原位が集い、黒沢監督自身も含む3人でオリジナルストーリーを書き上げた。また、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義で「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介が、映画音楽を初めて手掛けた。「第77回ヴェネツィア国際映画祭」コンペティション部門で日本映画として17年ぶりとなる銀獅子賞受賞。

太平洋戦争前夜。愛と正義に賭けたふたりがたどり着くのは、幸福か、陰謀か――。

1940年、聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で瀟洒な洋館で暮らしていた。ある日、優作は、物資を求めて満州に渡ったが、偶然恐ろしい国家機密を知り、正義のためにその事実を世界に知らしめようとする。妻の聡子は、夫が反逆者と疑われ、スパイの妻と罵られようとも、愛する夫を信じて、ともに生きることを心に誓う。太平洋戦争開戦間近の日本で、夫婦の運命は時代の荒波に飲まれていく……。

【ストーリー】

【プロデューサー賞選考委員会】

協会加盟社から推薦を募り、理事で構成される選考委員会で、討議を重ね、受賞者を決定。

プロデューサー賞 講評

協同組合日本映画製作者協会 副理事長

桝井省志 / アルタミラピクチャーズ

岡本英之様、高田聡様、山本晃久様、プロデューサー賞受賞おめでとうございます。

みなさまが親炙し敬愛して止まない黒沢清監督のもとに、歴史ミステリーの傑作が誕生しました。

ゼロから物語を立ち上げそれを表現する映像を丁寧に獲得していく事こそ映画製作の真骨頂と考える私にとって、本作がオリジナル作品であることに何より感心し、しかも驚きでした。昨今の日本映画でオリジナル企画を立ち上げる事はなかなか困難で、ましてやそれを成功にまで導くことは奇跡に近いと言っても言い過ぎではないでしょう。それを受賞者は、見事、鮮やかに実現させたのですから、その手腕は迷うこと無く受賞に値するものです。とはいえ、きっと実現までの道のりは困難の連続だったに違い有りません。

岡本英之氏、高田聡氏の両プロデューサーは、東京藝大で黒沢清門下生であった『ハッピーアワー』監督の濱口竜介氏と野原位氏に脚本を持ちかけました。「神戸を舞台にした映画にしたい」そんなところから企画は始まっています。得てして、オリジナル企画のキッカケはそんな漠然としたものでありがちですが、その動機への熱い思いが企画を育み醸成させていきます。本作でも、その後、濱口監督の『寝ても覚めてもの』のプロデユーサー山本晃久氏が参画し、実現の道を一気に突き進むことになります。受賞者各氏の繋がりと黒沢監督の育んだ縁が絡み合ってこの映画は生み出されたのです。とりわけ山本プロデューサーは、長年東宝スタジオの営業マンとして数多くの映画制作の現場を陰から支えた人物です。若かりし頃からの実直でひた向きな姿勢が、今の活躍の根底にあります。そして、そんな彼をしっかり支えたのが久保田修氏率いるC&Iエンタテインメントです。その存在も決して忘れてはなりません。この映画の成功は日本映画に新たな希望をもたらしてくれました。改めて「スパイの妻」の実現と成功に寄与したみなさんすべてに拍手を送りたいと思います。 プロデューサーのみなさんが次に何を企んでいるのでしょうか、ワクワクしているのは私だけではない筈です。

2020年度 

最終選考監督/作品

選考対象187作品の中から9名が最終選考監督に選出

(敬称略/劇場公開順)

坂上 香         『プリズン・サークル』

HIKARI     『37セカンズ』

大島 新         『なぜ君は総理大臣になれないのか』

中尾広道       『おばけ』

ふくだももこ『君が世界のはじまり』

荒木伸二       『人数の町』

福永壮志       『アイヌモシㇼ』

佐藤快磨       『泣く子はいねぇが』

内山拓也       『佐々木、イン、マイマイン』

第25回 授賞式

2020年 12月 4日(金) 

如水会館 スターホール

主催 

協同組合 日本映画製作者協会

特別協賛

東京テアトル株式会社

協賛

日本テレビ放送網株式会社

松竹株式会社

東宝株式会社

東映株式会社

株式会社KADOKAWA

日活株式会社

日本映画専門チャンネル

株式会社WOWOW

株式会社IMAGICA Lab.

株式会社ファンテック

Palabra株式会社

株式会社テレビ朝日

株式会社TBSテレビ

株式会社テレビ東京

株式会社フジテレビジョン

後援

文化庁

 

過去受賞結果

 年 度

金  賞

銀  賞

プロデューサー賞受賞者

中野量太  『湯を沸かすほどの熱い愛』

小路紘史    『ケンとカズ』

岨手由貴子 『グッド・ストライプス』

松永大司    『トイレのピエタ』

進藤淳一

天野真弓       PFFスカラシッププロデューサー

久保田直  『家路』

原桂之介    『小川町セレナーデ』

成田尚哉   『海を感じる時』

(若手監督育成に対して)

白石和彌  『凶悪』

奥谷洋一郎   『ソレイユのこどもたち』   

孫家邦     『舟を編む』

菊地美世志

蜷川実花    『ヘルタースケルター』

『BRAVE HEARTS 海猿』

赤堀雅秋  『その夜の侍 』

亀山千広     『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

『テルマエ・ロマエ』 

『ロボジー』

『終の信託』

『ライアーゲーム -再生-』

『任侠ヘルパー』

『JAPAN IN A DAY(ジャパン イン ア デイ)

塙幸成   『死にゆく妻との旅路 』

近藤明男      『エクレール・お菓子放浪記』

新藤次郎   『一枚のハガキ』 

2010

呉美保   『オカンの嫁入り』

吉田恵輔      『さんかく』

桂壮三郎   『アンダンテ~稲の旋律~』

若松孝二   『キャタピラー』

2009

沖田修一  『南極料理人』

田口トモロヲ『色即ぜねれいしょん』

安田匡裕    『ディア・ドクター』

2008

小林聖太郎 『かぞくのひけつ』

森義隆   『ひゃくはち』

中沢敏明   『おくりびと』

本木雅弘

2007

佐藤祐市  『キサラギ 』

中村義洋    『アヒルと鴨のコインロッカー』

桝井省志   『それでもボクはやってない』

2006

マキノ雅彦 『寝ずの番』 

荻上直子  『かもめ食堂』 

渡辺謙   『明日の記憶』

2005

宮藤官九郎 『真夜中の弥次さん喜多さん』

内田けんじ 『運命じゃない人』

李鳳宇    『パッチギ!』 

2004

土井裕泰  『いま、会いにゆきます』

佐々部清  『チルソクの夏』『半落ち』

2003

李相日   『BORDER LINE』

竹下昌男   『ジャンプ』 

2002

橋口亮輔  『ハッシュ!』

西川美和      『蛇イチゴ』 

2001

新藤風   『LOVE/JUICE』

北村龍平      『VERSUS』 

2000

中江裕司  『ナビィの恋』

合津直枝      『落下する夕方』 

1999年

けんもち聡 『いつものように』

1998年

荒井晴彦  『身も心も』

1997年

松井久子  『ユキエ』

是枝裕和  『幻の光』  

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