《新藤兼人賞》
日本映画の独立プロによって組織される日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーが
その年度で最も優れた新人監督を選びます。完成度や将来性のみならず、
「この監督と組んで仕事をしてみたい」 「今後この監督に映画を作らせてみたい」
というプロデューサーの観点を含む日本で唯一の新人監督賞です。
本年29年目を迎える本賞は「新人監督たちを発掘、評価し、
今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」というプロデューサー達の思いから1996年に
「最優秀新人監督賞」として始まり、2000年より“日本のインディペンデント映画の先駆者”である
新藤兼人監督の名前をいただき現在の名称となりました。
受賞者には新藤監督デザインのオリジナルトロフィーと、副賞として
金賞には賞金50万円並びにUDCast賞※、銀賞には25万円を贈呈いたします。
(2024年度は215作品が選考対象となりました)
※ UDCast賞:Palabra株式会社より、金賞受賞作のバリアフリー版制作及びUDCastを提供。
受賞作がバリアフリー化されている場合は、金賞受賞監督の次回作に提供。
《プロデューサー賞》
“優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者″の功績を称えることで
映画製作者への刺激を与え、日本映画界の活性化に繋げたいという願いから
2005年に創設されたプロデューサー賞は本年20回目を迎えます。
受賞者には、正賞のクリスタルトロフィーと、副賞として賞金50万円を贈呈します。
対象作品選考規定
【金賞・銀賞】
・前年12月〜本年11月公開の劇場用実写長編映画(60分以上)
・監督がデビュー(劇場公開長編実写映画)から3作品目以内であること
(アニメ、及びオムニバス作品の一編は作品数にカウントしない)
※公開とは有料で劇場及びホールで1週間以上有料上映された事を意味する。
※オムニバス映画の一編を監督した場合は作品数に含まない。
※アニメーションは作品数に含まない。
【プロデューサー賞】
・前年12月〜本年11月公開の劇場用実写長編映画(60分以上)
2024年度
審査委員会
【金賞・銀賞】
協会所属の現役プロデューサーで構成される審査委員会にて討議を重ね、金賞、銀賞の受賞者を決定。
審査委員長
永井 拓郎
NAGAI Takuro
RIKIプロジェクト
1977年石川県生まれ。キャスティングアシスタント、俳優のマネージメントを経て、2004年RIKIプロジェクト参画、2016年代表取締役就任。主なプロデュース作品は『ひゃくはち』(’08/森義隆監督)、『ぼくたちの家族』(’14/石井裕也監督)、『聖の青春』(’16/森義隆監督)、『ある船頭の話』(’19/オダギリジョー監督)、『生きちゃった』(’20/石井裕也監督)、『私をくいとめて』(’20/大九明子)、『茜色に焼かれる』(’21/石井裕也監督)、『死刑にいたる病』(’22/白石和彌監督)、『川っぺりムコリッタ』(’22/荻上直子監督)、『月』(’23/石井裕也監督)、『愛にイナズマ』(’23/石井裕也監督)等。現在、『本心』(石井裕也監督)が公開中。
審査委員
関 友彦
SEKI Tomohiko
コギトワークス
学生時代イギリスで自主短編映画を制作したことをきっかけに、2000年帰国後フリーランスの制作として多くの邦画や合作映画の現場に参加。08年コギトワークスを設立。
主な制作部作品に、TVドラマ「私立探偵濱マイク」(02/NTV)、『KILL BILL』(02/Quentin Tarantino監督)、『Lost in Translation』(02/Sofia Coppola監督)、『海猿』(04/羽住英一郎監督)、『いつか読書する日』(04/緒方明監督)、『蟲師』(06/大友克洋監督)、『INCEPTION』(10/Cristopher Nolan監督)など多数。
主なプロデュース作品に、『めがね』(07/荻上直子監督)、『クローンは故郷をめざす』(09/中嶋莞爾監督)、「ネオ・ウルトラQ」(13/WOWOW)、『人数の町』(20/荒木伸二監督)、『逃げきれた夢』(23/二ノ宮隆太郎監督)、『あんのこと』(24/入江悠監督)、『箱男』(24/石井岳龍監督)などがある。
深瀬 和美
FUKASE Kazumi
クロックワークス
1998年株式会社ロックウェルアイズに入社。以降映画宣伝会社を経て2002年に株式会社クロックワークスに入社。宣伝プロデューサーとして洋画・邦画の宣伝に携わりながら2007年『アフタースクール』で初めてアソシエイトプロデューサーとして制作に参加。『鍵泥棒のメソッド』(16年)でプロデューサーデビュー。以降、新人監督のオリジナル脚本作品を中心に、宣伝的な視点を大切にしながら、『夏の終り』(13年/熊切和喜監督)、『先生と迷い猫』(15年/深川栄洋監督)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16年/中野量太監督)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年/白石和彌監督)、『ねことじいちゃん』(19年/岩合光昭監督)、『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』(19年/小林聖太郎監督)、『決戦は日曜日』(22年/坂下雄一郎監督)において制作と宣伝のプロデューサーを務めている。その他のプロデュース作品に『死刑にいたる病』(22年/白石和彌監督)、『悪い夏』(25年公開予定/城定秀夫監督)がある。
三宅 はるえ
MIYAKE Harue
ブースタープロジェクト
K2 Pictures
『LOVE MY LIFE』(06年/川野浩司監督)以降映画プロデュースを手掛ける。主なフィルモグラフィに『イン・ザ・ヒーロー』('14/武正晴監督)、『最後の命』('14/松本准平監督)、『at Homeアットホーム』('15/蝶野博監督)、『世界は今日から君のもの』('17/尾崎将也監督)、『KOKORO』('17/ヴァンニャ・ダルカンタラ監督)、『あの日のオルガン』('19/平松恵美子監督)、『王様になれ』('19/オクイシュージ監督)、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』('19/平山秀幸監督)、『アイヌモシリ』('20/福永壮志監督)、『樹海村』('21/清水崇監督)、『ホムンクルス』('21/清水崇監督)、『牛首村』('22/清水崇監督)、『世界の終わりから』('23/紀里谷和明監督)、『山女』(’23/福永壮志監督)NETFLIX「地面師たち」(’24/大根仁監督)などがある。
吉村 知己
YOSHIMURA Tomomi
ヨアケ
1998年に新卒で株式会社ギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ株式会社)に入社し宣伝部に配属。2005年宣伝部長に就任。2009年に独立し株式会社ヨアケを設立。『日日是好日』(’18/大森立嗣監督)、『星の子』(’20/大森立嗣監督)で企画プロデュースと宣伝プロデューサーの双方を担う。その他の企画プロデュース作品に『都会のトム&ソーヤ』(’21/河合勇人監督)、『湖の女たち』(’24/大森立嗣監督)など。宣伝プロデューサー担当作品に『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(’10)、『まほろ駅前多田便利軒』(’11)、『新宿スワン』(’15)、『空母いぶき』(’19)など。
【プロデューサー賞】
協会加盟社からの推薦を募り、理事で構成される選考委員会にて受賞者を決定。
第29回 授賞式
日時: 2024年 12月 6日(金) 12:00〜14:00
(授賞式 12:00 ~ 12:30 祝賀パーティー12:30 ~14:00)
会場:如水会館 2Fスターホール
(千代田区一ツ橋 2-1-1 tel:03-3261-1101)
主催:協同組合 日本映画製作者協会
特別協賛:東京テアトル株式会社
協賛:
松竹株式会社 東宝株式会社 東映株式会社 株式会社KADOKAWA 日活株式会社
日本映画放送株式会社 株式会社WOWOW 株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 株式会社ファンテック Palabra株式会社 日本テレビ放送網株式会社
株式会社テレビ朝日 株式会社TBSテレビ 株式会社テレビ東京 株式会社フジテレビジョン
株式会社U-NEXT Netflix
後援:文化庁
2024年度
最終選考監督/作品
選考対象215作品の中から12名(12作品)が最終選考監督に選ばれました。
受賞者は11月26日に発表いたします。
(敬称略/劇場公開順)
竹岡寛俊 『アダミアニ 祈りの谷』
マヒトゥ・ザ・ピーポー 『i ai』
蘇 鈺淳 『走れない人の走り方』
木寺一孝 『正義の行方』
松本佳樹 『地球星人(エイリアン)は空想する』
飯島将史 『プロミスト・ランド』
安田淳一 『侍タイムスリッパー』
山城達郎 『心平、』
山中瑶子 『ナミビアの砂漠』
奥山大史 『ぼくのお日さま』
道本咲希 『ほなまた明日』
空音央 『HAPPYEND』
以上、監督12名が最終選考に選ばれました。
今年度はこの12名の監督にNetflixへの企画・提案の機会が付与されます。
詳細は授賞式当日に発表致します。
受賞者には、正賞として故・新藤兼人監督デザインのオリジナルトロフィーと、副賞として、
金賞には賞金50万円ならびにUDCast賞(※1)、銀賞には賞金25万円を贈呈します。
※1 UDCast賞:Palabra株式会社より、
金賞受賞作のバリアフリー版制作及びUDCastを提供。
受賞作がバリアフリー化されている場合は、金賞受賞監督の次回作に提供。